ASIAN KUNG-FU GENERATION、新アルバムへの布石打つ「酔杯」ファイナル

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ASIAN KUNG-FU GENERATIONが3月25日に東京・Zepp Tokyoにて、単独ツアー「ASIAN KUNG-FU GENERATION Tour 2015 ~酔杯フォーエバー~」の最終公演を開催した。

ASIAN KUNG-FU GENERATION「ASIAN KUNG-FU GENERATION Tour 2015 ~酔杯フォーエバー~」東京・Zepp Tokyo公演の様子。(Photo by TEPPEI)

ASIAN KUNG-FU GENERATION「ASIAN KUNG-FU GENERATION Tour 2015 ~酔杯フォーエバー~」東京・Zepp Tokyo公演の様子。(Photo by TEPPEI)

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最新シングル「Easter」を携えて3月16日の大阪・堂島リバーフォーラム公演を皮切りに、名古屋、札幌、福岡を回り、Zepp Tokyoのステージに立ったアジカン。サポートには旧知の仲である下村亮介(the chef cooks me)を迎え、懐かしいナンバーから来るニューアルバム「Wonder Future」の収録曲まで、新旧のナンバーで構成したセットリストでライブを展開した。

後藤正文(Vo, G)(Photo by TEPPEI)

後藤正文(Vo, G)(Photo by TEPPEI)[拡大]

喜多建介(G, Vo)(Photo by TEPPEI)

喜多建介(G, Vo)(Photo by TEPPEI)[拡大]

オープニングを飾ったのはファンから高い人気を誇る「ソラニン」。後藤正文(Vo, G)がゆっくりとギターをストロークするとオーディエンスはうれしそうな声をあげ、バンドが奏でる力強いアンサンブルに耳を傾けた。その後は後藤の「どうもこんばんは。ASIAN KUNG-FU GENERATIONです」という挨拶を挟みつつ、前半は「アフターダーク」「ブルートレイン」「ブラックアウト」といったヒットナンバーが次々と奏でられ、オーディエンスの興奮を煽っていく。

一気に5曲を畳み掛けたところで、後藤が改めて観客に挨拶。続けてツアータイトルにある「酔杯」がドラマ「あぶない刑事」シリーズのサブタイトルを引用していたことを明かし、「(タイトルの秘密に)誰も気付かなくて。映画で終わるらしいですね。吉川晃司さんが敵役で出るらしんですけど、次の『酔杯』ではうちの王子がシンバルを蹴るんで」と隣の喜多建介(G, Vo)を見やる。しかしリラックスしたトークから一転して次のブロックは、ダイナミックなロックチューンの連続に。「リライト」では後藤がフロアにマイクを向け、大サビ直前の「芽生えてた感情切って泣いて 所詮ただ凡庸知って泣いて」をオーディエンスを巻き込みながら、さまざまな声色で繰り返し合唱。自分たちの代表曲とも言えるナンバーに遊び心たっぷりのアレンジを加えて披露し、観客を楽しませた。

山田貴洋(B)(Photo by TEPPEI)

山田貴洋(B)(Photo by TEPPEI)[拡大]

伊地知潔(Dr)(Photo by TEPPEI)

伊地知潔(Dr)(Photo by TEPPEI)[拡大]

またこの日のハイライトとなったのは、新曲を連続投下した中盤のブロック。攻撃性をあらわにした最新曲「Easter / 復活祭」に始まり、山田貴洋(B)と伊地知潔(Dr)が作り出すうねるようなグルーヴと、爽快なサビが印象的な「Little Lennon / 小さなレノン」、喜多のノイジーなギターを軸にパンキッシュなサウンドが炸裂する「Planet of the Apes / 猿の惑星」が披露され、オーディエンスにニューアルバム「Wonder Future」の一端が提示される。さらに後藤は「5月にアルバム出します。ツアーもやります。一見の価値のあるツアーにしますんで!」とファンの期待を煽った。

新曲の連続披露でフロアを熱くしたあとは、「スローダウン」からじっくりと曲を聴かせるブロックへ。シモリョーと後藤がthe chef cooks me「適当な闇」のワンフレーズを披露してから始まった「さよならロストジェネレイション」などを織り交ぜつつ、本編は5人の力強いアンサンブルで紡がれる「タイトロープ」で穏やかに締めくくられた。アンコールでは伊地知が自身の料理本をアピールして後藤に執拗にいじられたり、喜多がメインボーカルをとる「シーサイドスリーピング」がパフォーマンスされたり、春にぴったりな「海岸通り」が届けられたりとファンサービス的な場面も続出。そしてラストは客電が点く中で、「君という花」が高らかに奏でられる。曲のクライマックでは後藤、喜多、山田の3人はフロアに近付き、観客とともに「ラッセー、ラッセー」とシャウト。一体感に会場が包まれたところで「酔杯フォーエバー」は幕引きとなった。

なおASIAN KUNG-FU GENERATIONはニューアルバムを携えて、7月から10月にかけて全国ツアー「ASIAN KUNG-FU GENERATION Tour2015『Wonder Future』」を開催する。

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ASIAN KUNG-FU GENERATION「ASIAN KUNG-FU GENERATION Tour 2015 ~酔杯フォーエバー~」
2015年3月25日 Zepp Tokyo セットリスト

01. ソラニン
02. アフターダーク
03. それでは、また明日
04. ブルートレイン
05. ブラックアウト
06. イエス
07. マジックディスク
08. リライト
09. Easter / 復活祭
10. Little Lennon / 小さなレノン
11. Planet of the Apes / 猿の惑星
12. スローダウン
13. さよならロストジェネレイション
14. 今を生きて
15. ローリングストーン
16. スタンダード
17. タイトロープ
<アンコール>
18. シーサイドスリーピング
19. 海岸通り
20. 君という花

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木村草太 @SotaKimura

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