シングルをリリースしていない不安はなかった

──シングルとしては「無限大少女∀」以来、およそ1年3カ月ぶりのリリースということなんですけど、まだ4thシングルなんですよね。もっとたくさんシングルを出している気がしちゃって。

関根優那　その間に1stアルバムとミニアルバムをリリースしてるので曲数自体は増えているんですけどね。

──ライブではすっかりおなじみになった「Together」もシングル曲じゃなくて、ミニアルバムの収録曲ですし。そうなると皆さんにとっても「CANDY POP GALAXY BOMB!! / キズナ PUNKY ROCK!!」は待望のシングルという感じでしょうか？

鈴木真梨耶　もう待ち望んじゃってました！

──今のライブアイドルはシングルのリリース周期が早いから、1年以上リリースが空くと不安になってしまわないですか？

島崎莉乃　「無限大少女∀」のあとに1stアルバム「Cheeky Parade Ⅰ」をリリースすることがわりと早く決まって、順調にそのあとはシングルを出せるんだろうなって、みんななんとなく思っていたんですよ。でも次がまさかのミニアルバムで。「え、シングルじゃなくてミニアルバム？ なんで？」ってびっくりしました。でも続けて作品を出せることはうれしいですし、シングルをリリースしていない不安とかはあまり感じなかったです。

──順調に楽曲は増えてましたしね。

鈴木友梨耶　ただ衣装が変わらないんですよ。「Together」をリリースしてからけっこう長い間、同じ衣装でライブすることが多くて。ほかのアイドルさんたちがシングルのたびに衣装が変わっているのを見てうらやましくなっちゃってました。

島崎　今回、新しく“和”をモチーフにした衣装をいただいたんですけど、結局まだ「Together」の衣装にはお世話になってます（笑）。

──確かに最近のチキパは「Together」のカラフル衣装のイメージが強いです。

鈴木真　ということもあって新衣装は待ちに待ったって感じでした。

今までのチキパの楽曲とは構造が違う

──今回のシングルは両A面でリリースされますが、どちらもかなり攻めた楽曲に仕上がってますね。

鈴木真　2曲ともタイプはまったく違いますけど、確かに今までの楽曲ではやってなかったことを入れ込んでて“攻めてる”って思いました。「キズナ PUNKY ROCK!!」は途中までけっこう動きは激しいのにサビでは「G線上のアリア」っていう曲をサンプリングしていたり。

──1つ目のサビの部分でサンプリングされてますよね。この曲、サビが2カ所あるのもめずらしいなと思いました。

鈴木真　そうなんです。今までのチキパの楽曲とはそもそも構造が違うというか。だからどんな振りになるんだろうとかまったくイメージできなかったので、初めて曲を聴いたときはけっこう不安でした。最初の振り入れでもみんなやっぱりこんがらがっちゃってね。（山本）真凜くらいしか踊れなかったです。

──具体的にどんなところが難しいんですか？

島崎　基本的にチキパの楽曲ってサビのダンスは覚えやすい振りになってるんですよ。いつもならスーッと入ってくるもんなんですけど、今回ばかりは入ってこなかったです。

関根　振りが全体的に細かい！

島崎　手の動きとか細かいところまで振りがしっかりあって、それがなかなかややこしくて……。

──揃えるところはビシッとしているんですけど、全員バラバラのアクションのところもあって、確かにこれは変則的で大変だなと。

鈴木真　（溝呂木）世蘭とあさみん（渡辺亜紗美）が2人で交差しながら回転ジャンプしてたり、みんなそれぞれ見せ場があるのも特徴ですね。

──息が合ってないとケガしそうですね。今回「The 3rd Annual CBGB Music & Film Festival」ではリハーサルの時間が足りなくて「CANDY POP GALAXY BOMB!!」しか確認できませんでしたよね。そもそもステージの大きさも当初のサイズから変わっていたりして、一発勝負で「キズナ」をやるのはかなり厳しかったのでは？

溝呂木世蘭　私とあさみんは途中で回転するので、とにかくステージから落ちないかが心配で。あれ、けっこう命がけでやってるんですよ（笑）。

鈴木真　難易度が高いアクションなので2人が落ちないように私たちもスペースを空けて見守ってます。