2つのバンドが合体して7人の大所帯に

──事前にいただいた資料によると、KANIKAPILAは平均年齢15歳とのことで。

LEONA（Vo, G）　はい。私とYOSHIKAが16歳、MIZUHOが14歳、残りの4人は15歳です。

──皆さんのご両親が福岡にあるハワイアンミュージックのサークル仲間なんですよね？

YOSHIKA（Vo, G, Ukulele）　そうですね。そこに私たちも所属してました。

LEONA　メンバーのお父さんたちはハワイアンミュージックをやっていたんですけど、私たちはそれぞれ別のバンドを組んでいて、2組ともSCANDALさんのコピーバンドでした。それで、SCANDALさんのコピーバンドコンテストで優勝したくて、そのためにはほかの人たちと違うことをしたほうがいいと思って2つのバンドを合体させました。メンバーが7人もいる大所帯バンドってなかなかいないから。

──合体する前は誰と誰が同じバンドだったんですか？

YOSHIKA　私とLEONA、AOIの3人が「LAY」（レイ）というバンドで、MIZUHO、PIPPI、KANA、NATSUKOの4人が「Chee bur」（チーバー）というバンドを組んでいました。

──2つのバンドが1つになったということは、パートにだいぶ不均衡がありません？

MIZUHO（Vo, G）　私はギターボーカルだったのでChee burのときのままですね。

AOI（Vo, Per）　私はドラムだったんですがパーカッションになりました。

KANA（B）　キーボードのNATSUKOはもともとギターだったんです。

NATSUKO（Vo, Key）　最初はKANIKAPILAでもギターがいいなって思ってたんですけど、あんまり上手ではなくて（笑）。それで、幼稚園のときからピアノを習っていたのでキーボードになりました。

YOSHIKA　私はベースでした。7人編成になるにあたってみんなで話し合いをして、今の形になりました。

──YOSHIKAさんはギターとウクレレということですが、なんでウクレレをやろうと？ ウクレレをきちんとパートの表記にクレジットしてるバンドって珍しいですよね。しかもSCANDALにはウクレレを弾くメンバーはいないですし。

YOSHIKA　メジャーデビューするにあたって正式にウクレレ担当にもなったんです。KANIKAPILAを結成した当初はアコギとボーカルだけだったんですけど、しばらくしてからインストアライブなどではウクレレも弾いていて。

PIPPI（Dr）　KANIKAPILAっていうバンド名がハワイ語なので、ハワイアンの楽器も入れようということで。ちなみにKANIKAPILAは英語で「Let's play music」っていう意味なんです。

周囲のバックアップ体制

──SCANDALのコピーバンドコンテストで優勝するためにどのくらい練習をしていたんですか？

LEONA　ほぼ毎日、学校終わりに1日2、3時間くらいですね。

AOI　土日だと6時間とか。

──バンドをやっていくには当然リハーサルスタジオを借りる必要があると思うんですが、皆さん練習はどこで？

KANA　知り合いで久留米にあるライブハウスのオーナーの方がいて、その方にライブハウスを貸していただいていました。周りの方たちにすごい協力していただいて。

──なるほど。確かに環境に恵まれたっていうのは大きな要因ではあるんでしょうけど、コンテストで優勝できるかどうかは別の話ですよね。優勝できた勝因ってなんだと思います？

YOSHIKA　KANIKAPILAは7人もいるんだから7人でできるパフォーマンスをしたらカッコいいんじゃないかっていうことで、プレイ中に全員で同じ振付をしているんです。そういうバンドは今までコンテストにあまりいなかったからだと思います。

KANA　あと、KANIKAPILAは7人中5人がボーカルを担当するから、コンテストでは5声のハーモニーを聴かせられたのもよかったと思います。