「ろこどる」は実際のローカルアイドルの仕事に忠実？

──「普通の女子校生が【ろこどる】やってみた。」で主人公の宇佐美奈々子を演じている伊藤さんですが、この話が来る前にローカルアイドルの存在は知ってましたか？

伊藤美来　「あまちゃん」が流行っていたので存在自体は知ってました。でもどういう活動をしてるのかは正直存じ上げていなくて。演じることが決まってから少しずつ調べるようになりましたね。

──確かに「あまちゃん」でローカルアイドルっていう存在自体がすごく世の中に浸透しましたよね。実際に演じてみて、ローカルアイドルに対してどんな印象を持ちましたか？

伊藤　大変だなって思いました。だって蜂の巣駆除をしたりするんですよ。それってローカルアイドルがやる仕事なのかな？と思いながら演じました。

菊原結里亜　実際は蜂の巣駆除ってなかなかやらないと思いますよ（笑）。私たちはやったことないです。

伊藤　やっぱりそうですよね（笑）。あと近所の和菓子屋さんの食レポをするシーンもあるんですけど、これもなかなか難しそうだなって思いましたね。

谷尾桜子　あ、それは私たちも地元のものを使ったスイーツを紹介する企画でやりました。

河野穂乃花　あとお菓子の手売りとかもしたよね。

谷尾　うん。私たちをバックアップしてくれてる「松山銀天街」っていう商店街があるんですよ。そこのお菓子屋さんとひめキュンでコラボしてるお菓子があって、それを手売りしました。

伊藤　コラボ!? すごいですね。

谷尾　「ひめキュンダックワーズ」っていう私たちをイメージして作ってもらったお菓子があって。

河野　あと「ひめキュン生もちどら」っていうもちもちしたどら焼きとかもあるんです。

伊藤　すごいすごい……。そんなものまであるんですね。蒸しパンとかそういう素朴なものじゃないんですね。

ひめキュン一同　蒸しパンもあります！

伊藤　わあ、いっぱいコラボされてるんですね。

──ほかにも伊藤さんがローカルアイドルについてひめキュンに聞いてみたいことはありますか？

伊藤　私が演じている流川ガールズはローカルテレビの撮影で予算がないから撮り直しができないよって言われちゃうこともあるんです。噛んでもOK、かわいさでOKみたいな感じにされて……。実際ひめキュンさんたちもそういうのってあるんですか？

谷尾　前にカメラを本当は2台使う撮影があったんですけど、カメラが1台しか用意できなくて、何回も撮ってつなぎ合わせたことがあります。そのときは「ごめん。今日カメラがなくて……」って言われてすごく長い時間撮影しました。

伊藤　やっぱり「普通の女子校生が【ろこどる】やってみた。」って実際のローカルアイドルの仕事に忠実なんですね。

河野　でも蜂の巣駆除はしないですよ（笑）。

大好きな地元があって、そこに支えてくれる人がいる

──ローカルアイドルの大変だなと思うところを挙げてもらいましたが、逆にいいなと思ったところはありますか？

伊藤　いっぱいありますね。でも一番は地元のライブやイベントに出演して、地元を愛してるよっていうことを自分たちから直接伝えられるのが魅力かなって。自分たちが大好きな地元の人たちに喜んでもらえるって幸せなことですよね。

谷尾　帰る場所があって、そこでファンの方が待っててくれるっていうのはやっぱり私たちにとってすごく大きいですね。まいまい（岡本）なんか遠征中に「早く愛媛でライブしたい！」みたいなのをしょっちゅう言ってるんですよ（笑）。メンバー全員本当に愛媛が大好きで、その大好きな地元のファンが今まで支えてきてくれたおかげで、私たちはメジャーデビューできて、こうやって活動することができるんです。安心できる場所があるっていうのは、流川ガールズと同じ気持ちなんじゃないかなと思います。

伊藤　そうなんですね。東京でもバリバリ活躍している今もこうやって愛媛を拠点にしてるのって素敵ですね。ちなみに今日も愛媛から来たんですか？

河野　いや、今回はちょうど夏休みなので、1週間東京に遠征してるんです。

伊藤　愛媛の学校に通いながら東京でも活動するって大変ですね。

河野　そうですね。東京の仕事が終わってすぐに愛媛に戻って学校に行って、また東京に戻ってきたこともあります。

谷尾　逆に朝イチで東京に行って仕事して、その日の最終便で帰ることもあるよね。今月何回飛行機乗るんや……って感じのときもよくあります。