KOC王者3組揃い踏み、豪華「行列の先頭」

昨日10月14日、東京・赤坂BLITZにて、K-PRO10周年記念興行第8弾「～K-PRO BEST LIVE～『行列の先頭26 in 赤坂BLITZ』」が開催され、シソンヌ、東京03、キングオブコメディら20組の芸人が登場した。

今年2014年、10周年を記念してスペシャルなお笑いライブを次々に作り上げているK-PRO。そのメインライブとなる「行列の先頭」には今回も例年通り「キングオブコント」新王者をあらかじめブッキングしており、観客を大いに喜ばせた。

前説は、“K-PROライブに勝手に来ちゃう”でおなじみのウエストランド。今回はしっかり呼ばれたにも関わらず、井口はさっそく「呼ばれたと思ったら前説」と愚痴を言い始め、「ガツンと文句言ってやろうと思ったけど、今日のメンバー見たら言えなかった」と立場を自覚していた。それでも「ネタで出てやろうと思って」と、三四郎の小宮と話していたところ、「（K-PRO代表）児島さんに『何やってんの？』って言われて」とマークされてしまった井口。ほかの芸人のネタでも出ることができないか画策するも、「絶対ダメ」と釘を刺されたことを明かし、観客と相方・河本を笑わせた。

オープニングのトークはトップリード、マシンガンズ、三四郎の認定漫才師チーム。3組とも10月12日に行われた「本戦サーキット1戦目」に出場しており、これまでコントメインだったトップリード新妻は「漫才楽しい！ 楽屋もすっごく明るい！」と驚き、コントの楽屋がいかに暗いかを表現するため、THE GEESEとジンカーズのジェスチャーを実演した。またマシンガンズ西堀は漫才の出来について「俺、風邪ひいてたから!!」と赤坂ブリッツで声を張り上げた。

前半はチーモンチョーチュウ、ザンゼンジ、うしろシティ、風藤松原、大阪ゲストのアイロンヘッドと天竺鼠がネタ披露。トークコーナーではまずラブレターズが登場し、溜口が「7点にそんな拍手いらないよ！」と、前日のKOCの結果を自らイジっていた。アイロンヘッド、天竺鼠を呼び込むと、それぞれ片方が坊主という話題になったが、「天竺鼠・川原はカッコいいほうの坊主」「ラブレターズ塚本とアイロンヘッド毛利は、じゃがいもだったらおいしそうな坊主」という違いが明らかに。また、舞台袖にいたK-PROスタッフの敏腕ぶりにひとしきり盛り上がっていた。

中盤は三四郎、ニューヨーク、ジンカーズ、巨匠、リンゴスター、ラブレターズ、シソンヌ。続く「スペシャルチャンピオントーク」では、第2回KOC王者の東京03と、第3回KOC王者のキングオブコメディが、KOC新王者のシソンヌを「おめでとう！」と呼び込んだ。

うれしそうに舞台に登場したシソンヌだったが、「実感ない」「いたって普通」「仕事今日これだけ」とまだ王者の状況を味わっていない様子。一方、東京03の飯塚と角田は、仕事終わりで一緒に角田家で録画を見ることになったという。その間すべての情報をシャットアウトするのがいかに大変だったか、さらにテレビをつけるタイミングの難しさや、怖くてCMスキップすらもできなかったといった壮大なストーリーを興奮交じりに語った。

キングオブコメディ高橋の「このあとは、マシンガンズ、鬼ヶ島、エレキコミックと、どんちゃん騒ぎが続きます」という紹介通り、マシンガンズは「何がチャンピオンだ！」と嫉妬丸出しで毒づき、KOC生放送中のコメントで声が出なかったエレキコミックやついは「よかった、今日は声出てるわ」とコント中に安堵。鬼ヶ島は学校の教室を舞台に煩悩と悟りのコントを繰り広げた。トップリードのコントに続き、大阪ゲストの銀シャリは前回同様、K-PROライブへの出演に大喜びで、橋本は「日本で一番面白いのここだからね！」と標準語で宣言。楽屋でも「昨日の人おる！ 巨匠とリンゴスターおる！」と興奮したそうで、漫才を披露することに恐縮していた。

最後はキングオブコメディ、東京03のコントで約3時間にわたる“日本一のお笑いライブ”が終了。エンディングでは舞台に全員集合し、それぞれが告知をしたり、ボケ合っていた。世代も事務所も越えて楽しそうにしている姿を観客は笑ったり写真に収めたりと大満足の様子。最後はシソンヌじろうが「1回やってみたかった」と、「ヤーッ！」と一声。大きな拍手で舞台の幕が閉じた。

12月29日、30日には、東京・赤坂RED/THEATERにて、K-PROの年忘れ興業が行われる。そのほか、来年2015年のKOC王者が隠れているかもしれないレギュラーライブや、イベントライブなども開催中。詳しくはK-PROオフィシャルサイトもしくはTwitterにて確認を。