ネタカバーも「トッパレvs若武者」S×Lが優勝、団体戦は若武者勝利

昨日11月20日に東京・しもきた空間リバティで、「K-PRO10周年記念興行第九弾『トッパレ100回記念スペシャル・二日目～トッパレvs若武者』」が開催された。メインライブ「トッパレ」メンバーと、次世代メンバー「若武者」が、ネタのみならず、前説、カバーネタ、企画、団体戦でバトルを展開。ネタバトルは「トッパレ」のS×Lが1位を奪取し面子を保ったが、団体戦は「若武者」が勝利するという波乱の結果となった。

ライブ前の前説対決は「若武者」からリンゴスター、「トッパレ」からエルシャラカーニが参戦。ライブのオープニングではスパローズMCのもと、彼らの勝敗を観客の挙手制で決めることに。勝者は僅差でリンゴスター。「キングオブコント2014」のファイナリストでもあるリンゴスターにスパローズはさっそく、「格が違いますね」とゴマをすることを忘れない。

ネタカバー対決で「若武者」チームは、リンゴスター高野が新妻役、マザー浦島が和賀役となり、トップリードのコント「タクシー」をカバー。浦島が和賀そっくりにセリフを言ってみせると、観客からは歓声が沸き上がる。高野も新妻の独特な言い回し「はやーく、はやーく」を完コピ。和賀が「キングオブコント2011」で椅子から転げ落ちたことまで見事に再現すると、会場は万雷の拍手に包まれた。

対する「トッパレ」チームは三四郎の漫才を、ドリーマーズ坂本が小宮役、浜口浜村・浜村が相田役となりカバー。小宮の絶望的な滑舌を坂本は器用に再現し、「ボケ終われよ！」「積極的に麻痺して行こうぜ！」などのセリフが出るたび観客から歓声が上がる。ところが、オチにいきなり千鳥のネタを投入する荒業を繰り出し、会場中が仰天。これにはスパローズ森田も「（よしもと）クリエイティブ・エージェンシーのネタが入ってたよね？」と、確認せざるを得ない。勝者は「若武者」チームで、「トッパレ」チームはこれで痛い2敗を喫してしまう。

企画コーナーは両チームによるゲーム対決。あとがない「トッパレ」チームは「一発ギャグしりとり対決」で辛くも勝利するが、続く「激マズシュークリーム対決」でジグザグジギー池田が運のなさを見せる。しかし最後の「ジェスチャー対決」で、S×Lしょうへいが次々と正解を出し、浜口浜村・浜口がゲームに真面目な態度を見せるなど大活躍。なんとか勝利をもぎとった。

エンディングは若武者方式を取り、観客投票の結果、ネタ順位が上位7組の芸人のみ出演。1位のS×Lは急遽出演できなくなった三四郎に代わって出演したため、漫才中の「さっき俺なんて言った!?」（酒井）、「三四郎の分はうちらが笑かす」（しょうへい）という言葉通りの結果を残した。2位は「若武者」のヤーレンズ、3位はジグザグジギー、4位はリンゴスター、5位はエルシャラカーニ、6位は「若武者」のモグライダーと、ここまで両チームから3組ずつ入り勝負は拮抗。7位に滑り込んだのはマザーで、「若武者」はいっせいに勝利の雄叫びを上げた。

なおライブ中、5年間「若武者」のMCを務めてきたエルシャラカーニが、来年1月からモグライダーにMCを交代すると発表。団体戦で勝利し、来年からはリニューアルすることも決まった「若武者」の今後に期待しよう。

本日は「K-PRO10周年記念興行第九弾『トッパレ100回記念スペシャル」最終日となる、「トッパレチャンピオンカーニバル！」。前売券は完売しており、当日券は18時から会場にて販売される。

K-PRO10周年記念興行第九弾「トッパレ100回記念スペシャル・三日目～トッパレチャンピオンカーニバル！」

日時：2014年11月21日（金） 18:30開場 19:00開演
会場：東京・しもきた空間リバティ
料金：前売2000円 当日2300円
出演者：（MC）スパローズ / トップリード（第31・36・37・39・40・43・46・47・50・51・67・68・74・75・90・92・94代王者） / 風藤松原（第35代王者） / エレファントジョン（第60・76・77・79代王者） / ダブルブッキング（第89代王者） / ジンカーズ（第53・55・56・80・81代王者） / ツィンテル（第82・88代王者） / ザンゼンジ（第84代王者） / 巨匠（第95代王者） / ドドん（第93代王者） / ねじ（トッパレSP一日目王者）